引越しの少し前に、大好きだった鉢を割ってしまいました。
サンスペリアを入れて勝手口の傍に置いてあったのですが、
勝手口からベランダに出るときに何かの紐につまずき、
背の高いこの鉢を道づれにして、自分はこけずに鉢がこけました。
昨日はこれを、去年まで習っていた金継ぎで修復する事にしました。
金継ぎって、実際プロの漆芸家に頼むとひと欠け何万もするそうな。
しかも預けて使用できるまでには半年以上もかかるそうです。
高い物でもないのに、割れた物を直してまで使うなんてしみったれた感じだけど、まあいいっか
漆に添加剤を混ぜてからシンナー系の薄め液で薄め、欠けた面に丁寧に塗って張り合わせます。(教室の先生の考案したかぶれにくい漆の処理方法だそうな)
張り合わせた所から出るうるしを、水でぬらした布でふき取り、セロハンテープで固定し、一ヶ月くらいしたらテープを剥がし張り合わせた面からはみ出たうるしの塊を、彫刻刀やサンドペーパーで削ります。
今日は、2ヶ月も前に上と同じことをしてあった、練習用にいただいたお皿のセロハンテープを剥がし、
固まったはみ出したうるしを削りました。
大きく欠けた所は、漆に添加剤と骨材(昔は牛骨の粉だったらしい
今はタルクってなってる)を混ぜて粘土状にしたものを貼り付けてあります。
亀裂からはみ出したうるしをきれいにするのにけっこう時間がかかりました。
↓これは途中ですが、まだまだきれいに仕上げなくては。。。
透明な漆を使いましたが、漆自体が透きとおってはいないので、
セメダインのように透明にはなりません。
漆は植物性のものの特性で、湿気や季節に敏感なようです。
柔軟な特性を持ち合わせていながらも、強い接着力を持つため
磁器や陶器との相性もいいので、茶碗などの修復に使われてきたのですね。
そういえば葛篭(つづら)にも漆が使われてましたね
※追記
防湿、防虫、防腐、酸やアルカリに強く、年月とともに固くなり接着力が増す。
私は金継ぎを習ってから蒔絵をやりたくっているのですが、
半端なくお金がかかりそうなので、躊躇してます。
静岡には駿河蒔絵といった伝統工芸があるのですが、
まだじっくり見ていないのが本音です。
ん〜趣味の手を広げすぎるのは、
問題ありかも。。。
明日は雨模様なので、また金継ぎの続きをやるかな
。。。本当は室内履きを作りたいのに...