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アート・デザイン
京都での最終日、朝一で
京都市美術館で行われている
「ワシントン・ナショナル・ギャラリー展」印象派・ポスト印象派 奇跡のコレクションにいって来ました。(11月27日まで)
ワシントン・ナショナル・ギャラリーは、実業家として莫大の財力を持っていたアンドリュー・メロンが創設し、西館は1941年に完成しました。
その後一般市民からの作品の寄贈により、12万点のコレクションが保有されています。
いままで寄贈家の意向によって、たくさんの作品の貸し出しはしていなかったそうですが、今回西館の大規模な修復工事が行われているため、日本初公開作品の50点を含め83点の作品が一堂に展示されるという非常にまれな展示会です。
この展示会は6月に国立新美術館で行ったもので、もう日本で見れるのはここ京都だけです。
印象派の絵が好きで今までずいぶん見てきましたが、
初めて出会う絵ばかりで感動しました。
「いやぁ〜絵画って、ほんとうに、いいもんですねぇ〜」(水野晴郎さん風)
下はiponeのアプリ内にUPされている絵です
「ヴェトゥイユの画家の庭」1880年
クロード・モネ
モネの庭ですね
こんなにひまわりがたくさん植わっているときもあったんですね。他には奥さんのカミーユさんと息子さんが描かれている絵もありましたよ。
「『レヴェヌマン』紙を読む画家の父」1866年
「赤いチョッキの少年」1888-1890年作
ポール・セザンヌ
左の絵は初期のころの絵でだいぶタッチが違いますね。
「赤いチョッキの少年」は美術の教科書で見て以来で感激しました。
会場には他にリトグラフを含め9点セザンヌの絵がありましたが、まとまってこんなに見れるのは圧巻でした。
「モネ婦人とその息子」1874年 「ボン・ヌフ、パリ」1872年
ピエール=オーギュスト・ルノワール
モネの住んでいたアルトジャントゥイユは、印象派の画家たちの交流の場でした。
そうした画家の一人ルノワールが、モネの家族を暖かな筆遣いで表現しています。
モネはこの絵を生涯大切にされたとのことです。
「カルーゼル広場、パリ」1900年 カミーユ・ピサロ
晩年、眼病を患ったピサロが、ホテルの部屋から眼下に見えるルーブル宮近くの風景を描いた絵です。
「オンフルールの灯台」1886年 ジョルジュ・スーラ
細かい点描の技法で、港の静寂な印象を表しています。
「鉄道」1873年 「オペラ座の仮面舞踏会」1873年
エドゥアール・マネ
マネの確かな筆遣いが大好きです。
「オリンピア」が有名ですが、どの作品を見ても、肌の色がとても美しく、絵に引き込まれてしまいます。
この「鉄道」も顔や手元のタッチがとても美しかったです。
「舞台裏の踊り子」1876/1883年 油絵 エドガー・ドガ
目を患ったドガが、油彩よりもすばやく仕上がるパステルに画材を選ぶ前の作品だと思います。
また、デッサン力も確かで早かったそうです。
「青い肘掛け椅子の少女」メアリー・カサット
カサットはアメリカで生まれ、フランスで活躍した画家です。この少女はドガの友人の娘だそうです。
「自画像」1889年 「薔薇」1890年
フィンセント・ファン・ゴッホ
ゴッホの薔薇の絵って、今まで本やネットでも全く見たことがありません。
「ひまわり」を
損保ジャパンの東郷青児美術館で見たことがありますが、それに匹敵する感激の「薔薇」の絵でした。
残念な事に、以前はもっと赤や緑色が鮮やかだったようですが、エネルギッシュな筆づかいはそのまま、春の息吹にあふれた作品です。
「ブルターニュの踊る少女たち ポン=タヴェン」1888年 ポール・ゴーギャン
「アンバサドゥールの粋な人々」1983年
アンリ・ドゥ・トゥールーズ=ロートレック
二人とも大好きな画家です。
ゴーギャンは、その色彩の取り合わせの妙に味わいがあり、
どの作品を見ても落ち着いてしまう、という魔法があります。
ロートレックは、本当に絵が上手ですね。
流れるような鉛筆のタッチ、構成、状況説明が都会的で洗練されていますよね。
同時開催で、
『京都市美術館コレクション展 第1期 京都に探る美術の「こころ」』(1月15日まで)
が行われています。
日本画は上村家より女流画家上村松園や菊池契月など、漆器や陶芸が並び、ワシントン・ナショナル・ギャラリーを見たばかりなのに、日本画もいいなぁ〜と、ホッとなごむ感じで見てきました。
次回12月10日からは、日展がここで開催されます。
巡回スケジュールは ここ→
☆彡京都市美術館正面
朝早いと豪華な金屏風のような扉がみれます。
ほんと豪華〜
京都は、東京開催だった美術品の展示がよく巡回にくるので、必ずどこで何をやっているかチェックしたいです。
そんな時に役立つのが、この
「京都で遊ぼう」です。アプリもあります。
今回はワシントン・ナショナル・ギャラリーのアプリも無料でありました。
さて、あなたは誰の絵がお好きですか?